「ヒバリ!!?転校したはずじゃ…」
焦り狂う山本を目の前に、雲雀は至って冷静だった。
「誰が僕だと言った?」
君が勝手に勘違いしたんだろ、と不敵に笑って見せる。
「え、じゃあこの一週間どこに?」
雲雀は無表情で答える。
「アメリカ」
「は!?」
「風紀委員が外国にいくらしいから、手続きをしに」
「風紀委員長って…そんなとこまで活動すんのな…」
呆れた矢先に、一つの疑念。
「…ん?てことは…転校するのは…」
そう言うと、横で雲雀がニヤリと笑う。
「中々面白かったよ、君の必死な顔」
「ひっ…」
山本の喉が、引きつった。
「ヒバリ―――――!!!!!」
今日からまた、鮮やかな日々が始まる。
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