「…ああ。俺はもうすぐ死ぬから…」
泣きそうな笑顔で答える武に、宿主はバカにした口調で返答する。
「はッ。そうだね、今から僕に食べられる……ざまァないね」
「いや、俺は病気なんだ…よっ!
話の語尾を言いかけた途端、武は懐から何かを取りだして投げた。
「!!」
バンッ!!バチバチッ!!
投げたものは宿主の身体に張り付き、光を放った。
「…君、本当に良い度胸してる」
袖の衣服が破れてはいたが、衣服からのぞく白い肌は、傷付いてはいなかった。
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