「何で…見たの」

山本は閉じていた目を見開いた。

それは、意外過ぎる言葉だった。

「え…?」


「はッ…軽蔑しなよ」

宿主は、口を歪ませた。

「違っ…」


「怖くなったら帰りなよ。見逃してあげる」

「ちょっ…待った!!」

話を遮られ続け、武が叫んだ。


「俺は軽蔑なんてしてないぜ…?」


宿主は驚いたような顔をすると、また自嘲めいた笑みを作りだした。


「君……度胸あるね…」


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