「ちょっと」
「…!!」
雲雀の声で現実に引き戻された。
「何してるの、さっさと帰りなよ」
「お、おう。」
雲雀の対応は相変わらずだった。
腕組みをして、こちらを見下してくる。
夢……だったのか…?
だよな…ヒバリからされるなんて…
夢のまた夢だ。
欲求不満なのな…俺。
「じ、じゃあな!ヒバリ!!」
「…フン」
いつも通りのやり取りをし、応接室を出る。
いつも通りじゃなかったのは……
少し笑っていたあいつの横顔と
夕日色に染まった俺の顔だけだった。
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