山本武は、ごくりと生唾を飲んだ。
応接室前をあっちへ行ったりこっちへ行ったり…
とても不審な行動をしている。
彼の目的は、応接室のソファーですやすやと寝息をたてる雲雀恭弥にあった。
「ヒバリ…」
餌を待たされた子犬のように、山本は扉から中を覗く。
これでは、寝込みを襲………
寝顔を拝むことさえままならない。
こんなことになったのも、全て昨日の雲雀が言ったことが原因だ。
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