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コンコン

無音の廊下を、扉を叩く音だけが響く。

「十代目！夕食を召し上がらないと、お身体に障りますよ」

しん。

うるさいくらい響く獄寺の声。

だが、部屋は幻聴がする程静かだった。

「…？…失礼します…」

ガチャ…

扉をそっと開ける。

綱吉は、ベッドの上で眠っていた。

布団も掛けず、しかもスーツ姿の所を見ると、ベッドに飛び込み、そのまま眠ってしまったというところだろう。

静かに寝息をたてる綱吉。

こんな時に不謹慎だが、獄寺は不純なことを考えてしまう。

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