スーツを着た男…山本武は、夜の路地を走っていた。

「はあ…はあッ…」

息を切らし、道という道を駆け抜ける。

後ろから銃声が聞こえる。

だが、銃弾は見えない。

夜はただでさえ視界が悪く、僅かな軌道を感じ取り、逃げるしかなかった。




ドンッ



鈍い音がした。


足が棒になる。


身体が言うことを聞かない。


- 2 -





Top

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
back