カタン…
獄寺がスプーンを置いた。
「ぬ?もう食べぬのか?」
「…」
了平の問いに答えず、獄寺は何も言わずに出ていった。
別に無視した訳ではない。
綱吉の事が気になったからだ。
「十代目…」
獄寺はどこへともなく呟き、震える脚をごまかすように速めた。
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