はっ、と気づいては、ふるふると頭を振るのを繰り返していた。

「……ん…っ」

綱吉がコロンと仰向けになる。

(十代目…無防備過ぎっス……!)

ふつふつと沸き上がるいやらしい妄想と葛藤する獄寺。

なんと不憫な姿だろう。


獄寺は、もう我慢の限界だった。

(き、キスだけなら…)

不純な動機が、一人の男を突き動かす。

「じゅ…十代目…失礼しますッ!!!!」

獄寺は地面に頭を叩きつけ、謝罪した。

跪き、そっと綱吉の頭に触れる。

砂のように、綱吉の髪が揺れる。


顔を近づけようとしたその時だった。


- 26 -





Top

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
back