「ん…」
気づけば、自室に戻っていた。
「お目覚めですか?」
獄寺が優しく問いかけた。
「……うん」
綱吉は床を見つめて言った。
「…」
獄寺は綱吉を黙って見つめた。
遺体安置室に、山本はいた。
既に見ていた綱吉は、唇を噛み締めるしかなかった。
獄寺には室外で待たせていた。
口の悪い彼はきっと、心ない言葉で雲雀を傷つけてしまうから。
雲雀は今までに無いほど取り乱し、綱吉は気を失った。
そう。
みんな…山本の死を悲しむと思ってた。
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テーマ「人外ファンタジー」
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