つかの間の沈黙。

二人の耳には、互いの呼吸だけしか届かない。


「決して…今回の責任を自分のせいだと思わないでください…!」


綱吉の目が見開かれる。


獄寺はそう言ったきり、きつく目を閉じたままだった。

綱吉は暫く天井を見上げ、少し溜め息をつくと、微笑んだ。

「目を開けて、獄寺君。分かったから」


獄寺の顔が輝きに満ちる。


大声で愛を叫びながら、綱吉を強く抱き締め直した。


綱吉も顔を真っ赤にしてそれに応える。


「十代目!」

「獄寺君…」



「大好きです!!!」「大好き…ッ」


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