残ったのは、黒いレコーダーだった。
どうやら、ジャンニーニお手製の3D映像ボイスレコーダーらしい。
雲雀はその場にぺたんと座り込んだ。
「これで二度と自殺などできませんね」
「………はあ」
気づくと、もう朝だった。
雨は止まず、雲もある。
だが、天まで届くような透き通った青空が広がっていた。
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