シュウ…
銃口から煙があがる。
銃は、雲雀の手にはなかった。
雲雀は立ち尽くし、目を皿にして前を見ている。
草壁もだった。口を開けて目の前を見ていた。
「ヒバリ」
二人の前には、山本がいた。
「山……も…と?」
「ヒバリ…ごめ…ん…」
山本は、申し訳なさそうに目を細める。
「ヒバ…リとは、一緒にいられそうも…ない…」
山本は途切れ途切れに話す。
「でも…死ぬなよ…俺がずっと見守ってやるから…!」
「何言って…」
「愛してる」
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