「スタジオ?」

え……スタジオって…あのスタジオ?あのカメラとかで撮ったりする…?

「す、スタジオで何をするんだ?」

というか、並中にスタジオをつくる金銭的な余裕はあったのだろうか?


山本の純粋な問いに、雲雀は鼻を鳴らした。


「それぐらい分かるだろ」

(え、わかんねぇよ…)


山本が途方に暮れていると、雲雀が嘲笑めいた笑みを浮かべる。


「撮るんだよ、映像を。…そんなことも分からないなんて、余程頭の回転が悪いんだね」

(いや、それは分かってるんだけど、内容が分からないんだよな…)


心の中でしか突っ込むことは出来ず…理不尽な対応に、山本はただただ圧倒されるばかりだった。


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