夢の中で、僕は武と会った。


僕達はまだ十代前半で、僕は紫、彼は青色の着物を着ている。

僕らは赤い橋の上で、川に沈む夕日を見ていた。


彼は、僕に優しく問いかけた。


「俺達は来世も、繋がってるかな」

僕は何も答えず、ただ夕日を見る。


夕日は、泣いているように見えた。


武は僕を見ると困ったように笑い、また話を続ける。


「逢える…俺は信じてる」

「……!」

彼がニコッ、と笑う。


僕も釣られて少し笑った。




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