「一緒にイクんだよ」
吐息を耳に吹き掛け、唇を塞ぐ。
「ん……んぁあ!!!」
思わず甲高い声をあげ、反射的に腕を雲雀の首に回す。
自分の中に突然挿れられたことによる拒絶だった。
「あ、…うあッ…ア、アッ!!」
武の澄んだ声が、これでもかと言うほど高まり、いやいやをするように身体をねじらせた。
「……キツ…」
雲雀は額に汗を浮かべ、武を見つめる。
「ッ…ヒバ…リ、ヒバリ……」
瞳を潤ませ、ひたすら雲雀の名を呼ぶ。
「……いやらしいよ…君」
そう言って、武の額に口付ける。
二人に余裕がなくなってきた。
絶頂が近くなってきているのだ。
律動は激しさを増し、グチャグチャといやらしい音が響く。
ふいに武が、声高らかに叫んだ。
「ひっ…ヒバリ…好き…好きだ…!!」
ふっ…
「僕もだよ…武」
ドク…ドクン…!!
「あぁー!!…――」
「ッ……!!…――」
二人は、そのまま意識を失った。
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