「なー、夜久ー?」 「んー?なあにー?」 「ふへへー」 「もう、なあに?」 私を背中から抱きしめながらへらへら笑う白鳥くんが愛おしく思えて、私も思わず顔が緩む。 「夜久だなーって思ってさー」 「…そうだよ?」 どうしちゃったの?さっきからずっとこんな調子…。 背中に、腕に、横顔に感じる白鳥くんの体温はさっきより熱くなっている気がして、それにつられて私の体温も上がっていく。 「別にどうもしないぞー」 やっぱり、へらへら。笑顔が絶えることはなくて、白鳥くんはれっきとした男の人のはずなのに、無邪気にはしゃぐ子供のように思えてかわいいなって思えてきて。 「え」 思わず私に触れていた右頬にキスをした。 「や、やひさ…っ、」 さっきのへらへらした顔なんて一瞬で吹き飛んで、私が触れた頬に手を当てて真っ赤になる。 「好きだよ?」 「おおお俺だって…っ!」 好きだ!と愛の言葉を言ったとは思えないほど不器用に言い投げた。 だけどそんな言葉でも、私は嬉しいの。 私のことを想う貴方の言葉があれば、どんなこともできるから。 気分をふらいはい! (貴方がいれば何も恐れることはない) 慶様へ request thanks! 2011/09/21 |