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何だかもう眠い、と君が言うから、じゃあもう寝たら、と僕が言うと、いや、と一言、僕を拒絶した。

なんで拒むの、と僕が言うと、君はだんまりを決め込んだようで何も言わない。
何か喋ってよそうしないと何もわからないじゃないか、僕がそう言ってもいつものようにいやいつも以上に素直じゃなくて何も言わないでそっぽを向いてしまう君の横顔に、僕はなんだかとても魅せられてしまって。

哉太、と名前の全てを発する前に、ギュッと抱き着かれて少しよろけてしまった。



「一緒が、いい」



その言葉に更によろけそうになってしまったけれど何とか持ちこたえた。
全く、君は……。
僕もまたギュッと抱きしめ返してこう言った。


「僕も、一緒がいいよ」








遠回りの二人は寄り添い合う
(愛しい人と一緒がいい)





2011/03/23