7-3 | ナノ











嬉しいんだけどね、
重いよ、



『好きだよ』
『好きだ』
『愛してる』



ずっと言われ続けて。



『他の男としゃべらないで』



そうやって束縛されて。
身動き出来ないほどがんじがらめにされた鎖に捕われて。

だけど、それでも私は嬉しいの。
それはきっと貴方だから。
貴方になら、飼い殺されたい。

本望よ。










なんて、そんなのは所詮夢物語。

今のこの世界は現実なの。
私たちは今、現実という広くてちっぽけで理不尽な世界に立ってるの。
加えて私たちはまだ子供で、そんな大人な愛し方はできなくて。

だからやっぱりもっと、
ナチュラルに愛してほしくて。

私にいつでも合わせてくれる貴方なら、わかってくれるはず。
私はそっちのほうが好きなの。



だから貴方が今度あの言葉を言ったら、その口、きけなくしちゃうから!





ヘビー級の恋の焦点
(重いのも素敵だけど、軽いのが楽)





2011/03/07