365 | ナノ



※ダンガンロンパが好きすぎて気持ち悪いくらい語ってるので、あくまで一個人の感想として見てください。結構否定的なことも書いてるので閲覧注意です。


















総合的に見て面白かったけどもやもや残るというのが終わった後の感想です。何も考えないで見ると面白かったです。人類史上最大最悪の事件の発端がどう始まっていったのか、ゲームで明かされなかった部分が詰め込まれてましたね。知れたのは良かったです。
けれども、伏線回収しきれてなかったり未来編の無駄死に感が否めないところを考えると、人に勧められる面白さではなかったように思いました。

まとめサイトとか見ても賛否両論ありますが、わたしはたぶん否よりです。ダンガンロンパとしてどうなのだろうかと思いました(アニメとしては面白かったです)
内容に関しては良いところも悪いところも半々くらいだと思ってて、否よりとはいえ胸熱な展開のところにはニヤニヤさせられました。
アニメにしてくれたことにはとても感謝してます。お疲れさまでした、ありがとうございます…!

内容云々よりも、そもそも枠が足りなかった。じゃあ何クールあればいいのとかいう話ではなく、アニメにするには無理な作品なのではという感想を抱きました。
詰め込み過ぎ、というのが一番残念だったところではないでしょうか。
ダンガンロンパというのはそもそも殺人が起きるまでのコミュニケーションの描写を大事にしてきた作品だとわたしはとらえてます。
仲良くしてきたみんなが苦渋の決断で殺人を犯すというところや、その理由について語ったり、後悔したり、それがあって聞いてこそ一人一人の死が重い。物語が進んでいくほど辛くなっていく。
それを表すにはあの人数であの時間ではとても足りないと思うのです…。

忌村ちゃんと流流歌ちゃんの関係性もたったあれだけの描写ではよくあるすれ違い程度にしか見えなくなって、薄っぺらく感じてしまいます。
もっと葛藤する場面を入れても良かったんじゃないかなと思います。でもそれにはきっと時間が足りなかったのでしょうね…。
よいちゃんだって流流歌ラブについてもっと描写欲しかったです。せっかくのイケメンが勿体無い。
いっそのことゲームにしてくれれば時間を気にすることなく各々の関係性を細かく深く知れたのにな、と残念に感じてます。
特に未来編がそう感じましたが、絶望編も2をプレイしていない人からしたら薄っぺらく感じた人もいるかもしれません。

絶望様が洗脳アニメで事件を起こしたっていうのはちょっと萎えました。さすがに…ええー…。
絶望様がじわじわ上層部や予備学科を諭していきさあ立ち上がれーみたいな感じでパレードを起こしたのかと思いきや、洗脳かい!(笑)
みんな自分の意思でそれぞれ理由があって行動した結果、絶望様と同じ道を辿る――みたいな各々の絶望にも意味を持たせて欲しかった。ただただ操られるまま破壊してえのじゅん様みたいな感じになったのは本当に勘弁して欲しかった所です。
七海ちゃんのオシオキはエグかったです。あそこだけ見ると洗脳じゃないけども絶望しそうになる…。
最後のとどめの針山は、あれわざと急所はずしてカムクラを更に絶望に陥れようとしてるんですよね、きっと。絶望様むごい。

絶望編はとにかく生きた七海ちゃんが見れたのが嬉しかったです。仲良くみんなとゲームしている姿、見てて切なくなります。未来にはいないんだな…。
詐欺師くんと罪木ちゃんの壁ドンはいいシーンでした。詐欺師くん株がわたしの中で急上昇です。素で優しいんだろうなあ。

アニメが先に進むにつれて、これ両方の主人公御手洗くんじゃないか?って思ってたら御手洗くんでした。
クラスメイトの輪の仲に入って共に絶望することもなく、一人で抱え込んでしまった末に、洗脳を洗脳で塗り替えるという結論に至ってしまった、そんな彼を救済する為のアニメだったように思います。
絶望という点ではあのクラスメイトの中では一番それに近かったんじゃないでしょうか。取り憑かれたようにアニメを製作する姿は正直希望より絶望を感じました。洗脳技術で超高校級だなんて危ないと思いますが…スカウトの黄桜さん大丈夫ですか…!?
なのにその技術だけ利用されて、クラスメイトを絶望させられて、未来機関に入って。未来機関に入るときの御手洗くんの葛藤も見たかったです。だって世界が絶望したのは御手洗くんの洗脳技術のせいですから、その絶望にずっと関わらなきゃいけないなんて罪悪感で苦しかったでしょうに…。そんな彼をみんなが迎えに来てくれたところは感動しました。あとみんなから一言のとこがゲームの立ち絵というファンサービス…そこすごくいい!
ただ…ただね…!あんまり学生時代にみんなと御手洗くんの絡みないから、その感動がいまいち薄かったんですよ…!
77期生復活は嬉しかったですが、大事なクラスメイトだってそもそも大して話してないじゃない。罪木ちゃんと詐欺師くんくらいじゃないですか…。
んん???って少し思いましたけどきっと絡みが薄いとか、そういう問題じゃないんだよね、クラスメイトってことが大事なんだよね。その辺は脳内補完でなんとか…。

そのあとの苗木くんと日向くんのアイコンタクトは良かったです。言葉なんて要らないんだなと。なんだかあの瞬間の為にアニメを見ていたと思えば全てがどうでも良くなるくらい、今回のアニメの中では最高の瞬間でした。
狛枝くんは最後まで安定の気持ち悪さ。いいです、すごく。
そして許された訳ではないとわかっているかのように、全ての罪を被ることで少しでも罪滅ぼしにと、全国にあの放送したのかな。敢えて悪役を演じてくれた77期生に胸が痛くなりました。

この、77期生復活については本当に悩ましいところではありますが、純粋にみんな助かってよかったです。わたし的には。
きっと今は生き生きしてるけど目覚めた瞬間の島ではいろいろとあったんだと思います。罪の意識に苛まれたりだとか、生きてる意味はあるのだろうかとか。
この辺はファンの皆様の想像にお任せしますってことで解釈してよろしいんでしょうか。よろしいですよね?そうじゃないとこんなに清々しく吹っ切れた顔のみんなの顔を見れない。
各々苦しんで悩んで時には死を考えたりするけれども、島で一生生き続けることに同意したとか、そんな感じでいて欲しい。罪を背負いながら生きることが自分たちの役目だとか、絶望を背負いながらひっそりと苦悩し続けるとか。

そして最愛の田中くんですが、封印が解き放たれた瞬間が最高にかっこよかったです。我が名は田中眼蛇夢!!
しかし学校でも一段と浮いてましたね(笑)
ソニアちゃんが付き合ってくれたのが嬉しそうだった。田中くんはハロウィン率先して参加しそう。写真でもそんな感じでしたし。
十二神将という新たな眷属たちも現れたので、田中キングダムはすごい収納能力だというのもわかりました。12匹ってすごくないですか田中くん。
弐大くんとの絡みがあったのは見てて嬉しいし辛いし胸が苦しいのですが、言葉にできない良さがありました。4章を彷彿とさせる瞬間……ずるい。
あの二人がタッグを組んだらもはや誰も敵いませんね…!田中くんもかっこよかったですが弐大くんもかっこよかったです。

総合して良作と言えないのが残念ですが、脳内補完でなんとかするファンアニメとしては良かったと思います。いろいろ納得いかないところもありますが、もうその辺は描かれなかった何かがあるんだよ!で妄想して終わらせることにします。

まとめ

◎良かったところ

・田中くんかっこいい
・77期生全員復活嬉しい(2はきっとカムクラを絶望から希望へ導くための試練だったのです。全員復活するなら最後の葛藤いらないじゃんとかそんなことないのです…!と解釈)
・事件の概要がわかった
・日向くんが七海と出会って、カムクラになることを決意するまでの過程は良かった
・動くみんなが見れた
・最後のアイコンタクトよい
・むくろちゃん!ドMかわいい!
・OPとED良かった

△不満が残るところ

・尺が足りない(全てこれに尽きると思います)
・月光ヶ原さんモナカ出すために殺されたの?本当に?それだけ?
・宗方さんかわいそう
・逆蔵さんはもっと良描写しても良いと思うの…
・洗脳いくない
・未来組がとにかく報われない
・絶望編で御手洗くんとクラスメイトの絡みがもっと欲しかった



否定的なことも多く書きましたが、本当にダンガンロンパが好きなので、それ故に思うところがたくさんありました。
数多く別なゲームやアニメをプレイたり見てきた身でありますが、こんなに長年愛してる作品はありません。本当にダンガンロンパが大好きです。
アニメがちょっとアレだからってロンパを嫌いになるわけでもありません。

これでシリーズが一旦完結で、V3で新しくなるというのですから素直に次が楽しみです。
一新したシステムと世界観を期待して来年を待ちたいと思います。



戻る