橙に憧れた
紅い花を、



「和葉。」




蘭ちゃんと並びながら二人で楽しく話していると、豪華絢爛、禿、振袖新造をたくさん連れた姉女郎に呼ばれて、格子を出ると、姉女郎は煙管を吸いながら、ふ、と色っぽく笑った。



「お武家様から呼び出しさ。二階にあがりな。」



おさむらいさま。

めずらしいな、おじさんやったら嫌やなあ。



3分の3
・進
でも私は藍色だった


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