やきもちもちもち



むー。
最近総司、いっつもアタシん家来たらぬいぐるみのとこばっかいきよる。


最近流行りの某癒し系くまのぬいぐるみ。




や、アタシもあんなぐりぐり?うりうり?ぎゅぎゅーってされたいわけちゃうねん。
ただちょっとくらいアタシに構ってくれてもええんちゃう?


アタシはまだ某癒し系くまのぬいぐるみにぐりぐりうりうりぎゅぎゅーってする総司をむす、と見たあと、はぁ、とため息をついて、身支度をする。

総司はそれに気付いたのか、はた、と動きを止めて、どこいくん?って無自覚だろうけど可愛らしく聞いてきた。



なんかアタシが男みたいやわ…。




「ちょっと平次のとこ。だから総司はぴー(某癒し系くまの名前)で遊んでてええよ。」



そう言って部屋を出ようとすると、後ろからぎゅ、と抱き締められて、ドアノブを握ろうとしていた手を押さえ込まれる。

首筋に顔を埋められて、髪がくすぐったい。




「服部のとこだけは、あかん。」

「は?」

「行かんでも俺がおるやないか。」




そう言って、真剣にアタシを見つめてくる。




「やって…そーじ…。」




ぬいぐるみばっかでつまらんかったんやもん。

顔が赤くなるのがわかる。
恥ずかしい。


総司はいきなりアタシを抱え込んで、ぼん、とベッドの上に座った。



「和葉可愛ええ。」

「…え…?」

「ぬいぐるみにやきもちやいてはったん?むっちゃくちゃ可愛ええで。」



総司は嬉しそうにはそう言って、アタシをぎゅうぎゅう抱き締めたり、耳を甘噛みしたり、き、キスしてきたり…。首筋に痕つけてきたり…。



「そ、総司。ちょ…。あ…。」



す、と鎖骨辺りを吸われては、離される。
手で髪を撫でられて、そのままゆっくり押し倒された。



「総司。」

「ほんま可愛ええで。和葉。」



何度目かわからないその言葉にアタシは恥ずかしさやらもうなんやら訳のわからないくらい真っ赤になりながら、総司を見上げる。



「かーずはー飯っ…。」



がちゃ、とドアが開いて、入ってきたのは。




「服部ー邪魔すんなよー。」

「わりぃ…。じゃなくてなにやってんねん!!」

「平次!なんで部屋に勝手に入ってくるん?!」

「和葉やって俺の部屋に勝手に入ってくるやんけ!!」

「アタシおばちゃんの許可もらってんねん!!」

「あのオバハン…。やなくてなんで沖田がおんねん!!なんやねんこの状況は!!」

「見ての通りや!服部邪魔ー!」

「邪魔はお前じゃ!和葉になにやってんねん!!」

「彼氏としては当然のことですが?あきまへんか?」




平次はは?という顔をしたあと、アタシを見てまたは?という顔をした。

小さい頃からやけど、ほんまコロコロ表情変わって平次は楽しいな。



って、いまはそうやなくて。




「平次…。知らんかったん…。アタシ言ったやん…。」

「そんなん…。最近事件多かったし…まともに聞いてへんわ…。」

「じゃ、服部。そういうことなので、でていってくれまへん?」

「なっ…。なんでじゃぼけ!!」

「続き。したいんどすー。」

「…てめぇ…。ぶっ殺す…。」




あ、あかんわ平次。
スイッチ入ってもうた。

総司も総司で笑顔やけど、禍々しいオーラが出とる。




「勝負じゃ沖田ぁ!!」

「やるか服部。」

「や、あかんから!!あかんからぁ!!」





そのあと


工藤「で?勝ったのはどっちだ?」

服部・沖田「そのあと乱入してきて合気道かましてきた和葉に二人ともやられたわ。」

和葉「全くや!!もう!!」

蘭「…は、服部くんも沖田くんも和葉ちゃんのこと大好きなんだね(精一杯の笑顔)。」

服部「はっ、誰がこんなじゃじゃ馬。嫁の貰い手もあらせん。」

沖田「え。俺が貰うから大丈夫だよ。ね、和葉?」

和葉「それやと助かるわぁ。」

服部「だーれがお前なんかに…!!」

工藤「服部…。父親じゃないんだから…。」

蘭「…あ、あはは…。」











「…」



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