※ それはとある朝のこと
腰がいたい。
下半身全部がいたい。
でもって重い。
目を開けると、総司がアタシを抱いたまま心地良さそうに眠っていて。
アタシは呆れ半分に笑いながら、総司の胸に頬を寄せて、心臓の音を感じる。
心地よくて、安心できる音。
「か、ずは…?」
「総司、起きたん?」
ぎゅう、と力強く抱き締められて、身動きがとれなくなる。
「そ、じ…。」
「和葉…。好き。」
そう言って首筋に顔を埋めてくる総司。
まるでペットのようだ。
アタシはクスクス笑ってから、総司の背中に手を伸ばした。
「アタシも、好きやで。」
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