禁忌

新和
R15くらいかな
暗め











 
「や…。あかんて、あ。」

「なにがあかんの。遠山さん。」



にやりと笑う新一に和葉はひ、と小さく声をもらす。







ここ工藤宅の一室のベッドの上。
蘭は空手の合宿、平次は京都の親戚の家に無理矢理呼ばれたため、暇になった新一と和葉は、蘭と平次公認で遊ぶことになったのだ。
新一と和葉を信頼しているため、安心している蘭と、信頼はしているが嫉妬深い平次。
新一は平次の睨みをさらりと流しながら二泊三日、新一宅に和葉を呼んだのだ。


勿論、和葉は下心があって新一宅にお邪魔したわけではない。
和葉だって新一を信用…というか、そういう、恋愛対象という目で見ていなかった。
和葉には和葉を大事にしてくれている平次がいて、平次は和葉をちゃんと愛していて。
相思相愛だった。


しかし、新一は。

蘭も大事だった。
しかし、それ以上に和葉に惹かれていたのだ。


平次が大事にする、和葉に。





「くど、く…。やめ、…。ひあ。」



新一がするりと、和葉の服の中に手をいれる。
す、と唇を鎖骨に持っていき、そこから耳までなめあげて、耳朶をあまがみする。

和葉はシーツを掴みながら、目をぎゅ、と閉じる。
嫌がりながら、感じている自分が嫌だった。

新一はそんな和葉を見て面白そうに笑って、片手を胸に、片手で和葉の両手を封じた。



「やぁ、あ、あぁ、」



工藤くん、と、荒くなってきた和葉の吐息と共に呼ばれる自分の名前。
…そそられる。
ちょっと、やばい。

新一の手の動きはエスカレートしていく。
和葉のパジャマを中途半端に脱がし、ブラのホックを外す。



「へぇ、じ、たすけ、…あぁ、や。」

「なに、服部想像してんの?」




遠山さんえっろー、なんて言いながら、新一は和葉の封じ込めていた両手を解放した。

和葉は新一から逃れようと体の隙間から抜け出そうとしたが、新一はそれを許さない。

背後から抱き締め、和葉の耳を舐めあげる。



「もぉ…。やめ、…。」

「さすがに痕を残したら服部に殺されるからな…。遠山さん。」


「やぁ、ん…。んん…。」




新一はにやりと笑うと、完全に力の抜けた和葉を押し倒し、和葉の薄いピンクの唇をふさいだ。









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