さあ、変身よ☆

「なっ、なんなんだ!?」

佐久間くんが声を上げる。なんかその台詞聞いたら「なんだかんだと聞かれたら!」「答えてあげるが世の情け!」って言いたくなるね。今関係ないけど。
なんかイチゴを飲み込んだ瞬間、煙がどっから出たのか、ぼわんとなった。
そしてもくもく……と、だんだん煙が晴れていく。
なんなんだ一体………
そう思いながら、掌でイチゴをもう一つ取ろうとした。

………だけど、何か違和感があった。


違和感というか、なにか懐かしい感じ。
うーん………何、だろ…?




「ペン子っ無事……か……!?」



完全に煙が晴れ、佐久間くんの顔が見える。
あれ、なんかポカーンとしてない?気のせい?



「だっ、誰だお前!!!!」





どうやらポカンとするのはこっちの番のようです。
誰って………佐久間くんちのペン子ですけど。



「お前、どう考えても人間だろ!!ペン子をどこにやった!!」



だーかーらー、私がペン子だって………あれ?
話が通じてる?もしかして口に出てた?
いや、出てもペンギン語だから分からないはず。

ていうか、人間?



ゆっくりと掌を見ると、それは人間の手でした。





[ 9/10 ]

[*prev] [next#]
[bkm/back]




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -