「おはよー、リュウジ!」
「よ、緑川」
「あ、風丸に心愛」
私と私の片割れ、一郎太が緑のポニーテールを揺らすリュウジに挨拶。
これは、私らが通う高校の日常である。
「あっ、今日もしかして化学のプリントの提出だったりする!?」
私が呟くとそうだぞ、と肯定を示す一郎太とリュウジ。やべえええっ
「どうしよっ、やってない!一郎太、リュウジ、見せて!」
「やだよ」
「てか、また?こないだも現国で宿題写させてとか言ってなかったっけ」
リュウジの一言がグサリと胸に刺さる。
図星なこといいやがって…
「うわーどうしよ…間に合うかな…」
「忘れてたのが悪い」
相変わらず冷たい態度な一郎太。
ひどい……
「いーもん、ヒロトに見せてもらうもん!」
「あ、ヒロトなら今日風邪で休みだけど」
「え」
リュウジに衝撃的な一言を言われて私は固まる。
「ヒロトがか?珍しいな」「だろ?」「帰りに見舞いにいくか?」「あ、そしたらヒロト喜ぶよ」
そんな会話が広げられてたことは知らずに私は未だに固まっていた。
「あ、私おわった」
(一郎太あーっリュウジぃーっお願いだから見せてぇっ)
(緑川、見せなくていいからな)
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夢主と風丸と緑川の日常。
時間軸は高校生くらい。