※死ネタ


はっ、はっ、

息が乱れながらもその苦しさに耐えながら走った。

嘘でしょう?

ねぇ、ヒロト。

私の前から消えたりしないよね?


お互い同じ留学生で、お互い惹かれあって、お互い同じ気持ちを伝えた、大好きで愛してやまない彼。



先程、知り合いから電話がきた。


「吉良くんが事件に巻き込まれて、今、病院に、」


知り合いの彼は声が震えていた。
そんなに危うい状態なの?


ね、ヒロト、まだ、いったり、しないよね?


ぶぶぶ、


小さく私のポケットからバイブがなる。


一通のメールで、それはさっきの電話の知り合いで、私を絶望させた。


「吉良くんが、亡くなっちゃった」


ディスプレイにこぼれた雫
 
(この頬を伝う感覚は、)
(なあに?)
 
 
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吉良ヒロトくんですよ

title:確かに恋だった




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