私は、今沖縄に向かっている。
研究所から抜け出した私は刑事さん――鬼瓦さんに保護された。
事情は話さなくてもいいと言われたのであまりあのことについては話していない。優しい人だ。
その後、鬼瓦さんは忙しいからあまり面倒を見れないという理由で知り合いの土方さんという人の家にお世話になるらしい。
というわけで今初めての飛行機に乗りながら向かっているのだ。
ちなみに、私が研究所から持ち出せなかったもので、必要不可欠のものは鬼瓦さんに用意してもらった。どこまでも親切な人だ。
色々と考え事をしてるうち、沖縄に着いたようで飛行機から降りる。
すると、とさかのような髪型をした人を見つけた。
鬼瓦さんに貰った写真を見て……この人が、土方さん…と分かった。
「お前が如月まりんだなっ!俺は土方雷電、よろしく!」
「えっと、如月、まりん、です…よろしくおねがいします、土方さん」
おう!!と元気よく返事をし、ニカッとさわやかな笑顔を浮かべる土方さん。
私も、曖昧に笑顔を返した。
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