綱海くんは海に向かって何かの板を持ちながら入って行った。
後で聞いたが、板の名前はサーフボードというらしい。
そして彼はサーフボードに乗り、手足をクロールみたいに動かす。
そして、波が着た。
危ない、と少しだけ思ったけど、綱海くんは待ってましたというようなドヤ顔をしてサーフボードの上に立った。
「わっ……!」
綱海くんは軽々しくサーフボードで波に乗る。
そっか、これがサーフィンなんだ…!
彼のするサーフィンはとても楽しそうで、カッコよくて、少しだけ胸の奥できゅんとした。
その時はまだ、その感情の名を知らなかった。
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み、みじかい…
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