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土方家での生活が始まった。
料理が昔から好きで、得意だった私は食事の担当することになった。
私の料理は子供たちに評判がよく、嬉しかった。

「ちょっと、その辺散歩してきますね」

「おう!」

今日は、もうすぐ私は近辺の中学校に転入することになるので、この辺のことを知った方がいいと思い、散歩することにした。

土方さん曰く、近くに海があるらしいので、それが一番気になっていた。

本物の海を私は見たことがない。見たとしても、絵本や写真。

綺麗なもの、とはお姉ちゃんやお父さんから言われてたけど、その本物を実際に目にしたかったのだ。


ザザーン……


水の音がする。
もしかしたら、海なのかもしれない。
私は気付いたら走っていた。

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