「ということなのでっせー」

「は、はあ……」

「な、なかなか理解し難い話ですね……」

説明を終えた後も、2人は少しぽかんとしている。

「それで、心愛さんはこれからどうするんですか?やっぱり、元に戻る方法を探すんですか?」

「んや、雷門中にいく」

そういうと2人ははぁっ!?と大声をだした。ちょ、声大きい!KFCの子たちめっちゃこっち見てる!

「ななな、なんでわざわざ雷門中に…?」

「今のサッカーを変える為だよ」

「おま、ばれたらどうすんだよ!」

中途半田のくせにうるさいなあ、なんて小さく呟けば中途半田いうな!というツッコミ。そのツッコミは健在してたのね!

「まあ、なんとかなるっしょ。前髪切ったし」

「私は、反対です」

小さくボソリと呟いたまこちゃん。反対、か。やっぱりみんな反対するんだね。
そんなことを考えていたら、でも、とまこちゃんが続ける。

「心愛さんが…心愛さんが決めたことなら、私はそれでいいと思います。私も、今のサッカーを変えたいから……!」


「まこ、ちゃん」

「やるなら、本気で、変えてくださいね。変えないで元に戻ったら許しませんから」

ニコリ、と微笑んだまこちゃんに少しきゅんときた。何この子純粋で可愛い。でも、嬉しいな。遠まわしに賛成してるようなものだから。

ありがとう、まこちゃん。

そういいながら私はまこちゃんにぎゅっと抱きついた。




「おーい…俺の存在は?」


あ、半田のこと忘れてた。