「くそっ…、すまない、油断した」
「ああ……くそ、アイツなかなかやるな…」
「俺らも本気出すか」
「あんのチビ…!!」
……と、口々に愚痴をこぼす大学生チームの人達。 おい、チビっていったやつ誰だ。ぶっ飛ばすぞゴルァ。
ピ――ッ、と試験再開の合図が鳴り、またボールを蹴り始める。
私は淡々と蹴りあげ、進むが、やはり相手は本気を出し始めるようで、
「“キラースライド”!」
スライディングしながら必殺技を出してきた。……って、この土門の技じゃん。 パクるなよ、可哀そうだろ(笑)。
でも残念だけど………
「ほっ、と」
私はボールを保ちながら大きくジャンプした。綺麗に着地すると、3人くらいの人が私の前に立ちはだかる。 それじゃ、私も必殺技使うかな?
「“疾風ダッシュ”!!」
そう言いながら兄直伝の技を繰り出し、数人のMFやらFWやらを抜いていく。 やはりチームの人達は驚愕の表情をみせるが気にしない。 フィールドを駆けあがり、たくさんの人を抜いていく。 やっぱり、弱い。この人たちは。つまらない。 予想通りだ。だって、この人たちはいわゆるシードなんでしょ? シードはただただ勝敗指示に従ってるだけ。鍛えられたとしても、本当の強さなんて、ほとんどの者が持ち合わせていない。
私はゴールの前に立ち、天馬に見られた時のシュートを放った。
「“スプラッシュスター”!!」
ボールの軌道を星が瞬きながらゴールへと吸い込まれていく。 ゴールキーパーがとろうとしたが、威力が高く、止められずに点が入った。
酷くつまらなくなってしまった。 次で、“あれ”を試して、さっさと終わらせてしまおう。
------------ あるぇ? 夢主が違うキャラになってしまった(´・ω・`) 本当はもっと元気なキャラですサーセン;
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