「君が、風丸心愛さんだね?」

「…………はい」

フィフスセクターの支部であるグラウンドに来ている。
今日が、ライセンス取得試験で試験会場まで走ってきた。
準備運動も含めてね!

「ひとつ聞くけど……十年前の、FFIで特待として参加した風丸心愛とは……」

「あー、よく言われますが、全く関係ないです!珍しく同姓同名なんですよ」

あははー、と笑いながら言えばそうだよね、と試験会場にいるおっさんが苦笑い。

……あっぶねえええええええええええええ!
いやいや、ばれるとこだったよ!
死ぬかと思った!機転きかせなきゃ死ぬとかだったよ!

でも知っててくれるとか、嬉しかったりするけど……。


「それじゃ、此方の方々が今回の試験のお相手です」

おっさんが紹介したのは、大学生くらいの男子11人。
フィフスセクターのチーム、だろうか。

「このチームを相手に、15分以内に3点を入れてください」

15分に3点か……
なかなかおもしろそーだな!燃えてきた!!

「よろしくお願いします!」

さあ、試合の始まりだ!