「え、っと……どういうことですか…?」
驚愕の声を漏らした春奈ちゃん。 うん、驚いてる驚いてる!
「だって、今のサッカーを変えたいからね!戸籍とかは塔子ちゃんになんとかしてもらってさ!」
やはりドヤ顔でいうと、困惑した表情になる春奈ちゃん。
「ちょ、なんでそんな無茶するんですか!もし、冬海校長とかにばれたらっ…」
ちょ、待て。冬海校長って…あいつまだ雷門中いるの!?しかも校長やってんのか!雷門中も落ちたなー…
「私は、その小さいままでどうやったら戻れるかとかについて考えた方がいいと思います!」
え、それじゃつまんない。 それにさ……
「春奈ちゃんだって、今のサッカー嫌でしょ?」
「っ、」
春奈ちゃんは確信を突かれたかのように眉を寄せた。 春奈ちゃんは私たちのサッカーを見て、好きになったんだもんね。 今のサッカーなんて、大嫌いだといっても過言ではないと思う。
「でもっ、」
「でも、じゃなくて。私は本気で今のサッカーを変えたい。こんなチャンス、めったにないと思わない?多分さ、一郎太や守、多分君のおにーさんも小さくなったらサッカー変えようとすると思うよ」
一郎太も守も鬼道も、雷門イレブンはみんな、サッカー大好きだからね。 私は真剣な瞳でいったせいか、春奈ちゃんは小さくため息をついて手を額にあてて、「仕方ないですね…」と渋々承諾してくれた。 そして、パソコンを起動させカタカタと何かを調べ始めた。
「今のサッカーを変えるなら、選手として入るんですよね?だったらライセンスとらないといけませんよ?次のライセンス取得試験は2月見たいですけど」
「あ、そうなの?」
わぉ、春奈ちゃんったらやっさしー!調べてくれるなんて! 天使だよ、天使! にしても2月って……
「もうすぐじゃね?」
「はい…今日が1月28日で、試験の日は2月8日ですね」
え、まじか。あと10日くらいしかないの? 勘にぶってないといいけど……
「それじゃ、此方で申し込みとか色々やっておくんで…心愛さんはライセンス取得試験に向けて練習でもしてきたらどうですか?」
「いいの!?ありがと、春奈ちゃん!」
それじゃ早速外に出て練習しよっと!
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