From:ゆきちゃん
title:なあ
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お前さえよければ
バスケ部のマネー
ジャーになってほ
しいんだけど……
いいか?


To:ゆきちゃん
title:Re;なあ
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別に大丈夫だよ^^
でも突然なんで?


From:ゆきちゃん
title:Re;Re;なあ
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さんきゅー。
今年、バスケ部の
入部希望が多いか
ら、部員だけで色
々やるの面倒なん
だよ。
あと今日暇なら、
放課後に第一体育
館に来てほしい。
お前のこと紹介し
たいから


To:ゆきちゃん
title:Re;Re;Re;なあ
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りょーかい!
じゃあ、また放課
後にね(´ω`)




「なーにニヤニヤしてんのよ」

「わっ、藍花ちゃん!」

ゆきちゃんとメールをしていたら、藍花ちゃんに後ろから急に声をかけられて驚いてしまった。

「何、誰とメールしてたの?彼氏?」

「か、かれ?! 彼氏なんかじゃないよ! ただの従兄!」

「ふぅん」

ニヤニヤと此方を見てくる藍花ちゃん。そ、その視線は一体なんなの…?

「あ、そだ。今日帰り、マジバ寄らない?」

「あー……ごめん、私用事あるんだ」

「なんだ、残念。もしかしてさっきの彼氏?」

「だから彼氏じゃないって! 部活の見学行くの」

部活?と首を傾げる藍花ちゃんに、男子バスケットボール部だよ、と伝えるとすごく嫌そうな顔をした。なんで。バスケ嫌いなのかな?

「男バス…ねえ? もしかしてマネージャーでもやるの?」

「うん。従兄に頼まれちゃって」

「ふーん……。私、男バスにヤな人いるから、あんまり葵には行って欲しくないかな」

ヤな人?
誰のことだろう、思い詳しく聞こうとしたらタイミングよく担任の教師が教室に入ってきて、ホームルームが始まってしまった。

結局誰のことだったのだろうか。その答えは、放課後に分かってしまうのだった。



((あー、暇だなあ))
((放課後に早くならないかなあ))

着実に近づく足音


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