「そういえばもうすぐマサの誕生日だよねー」
『………え、』
「ああ、そういえば29日でしたね。そろそろプレゼントを用意しませんと」
『え、ちょ、あの、』
「あ、そういえばレナはもうあげるもの決めた?」
『…………えっと、まーくんの誕生日って29日なの?』
「…え!?知らなかったの!?」
「恋人の誕生日も知らなかったんですか…?」
『し、知らなくて悪かったね!だって誕生日の話題でたことないしっ』
「で、でも去年は……って、そういえばまだ付き合ってから1年経ってないんだっけ」
『うん……。ていうかなにあげればいいかな?!うわーどうしよ!!』
「ベタに手縫いのマフラーなどどうですか?この時期寒いですし」
『ううう……手縫いのマフラーはクリスマスプレゼントの予定だからダメ………』
「うーん………、あ!時計とかは?いつでも身につけられるし」
『時計かぁー……いいけど、高くない?』
「それが神宮寺家の人間が言うことですか」
『トキヤうるさい!家のお金じゃなくて自分で稼いだお金で買いたいのー!』
「なるほど、それは良い心がけです」
「俺たちの意見だけじゃなくて、他の人にも聞いてみれば?那月とか七海とか」
「あなたのお兄さんにきけばいいのでは?レンなら色々知ってるでしょうし」
『うーん、レン兄かぁ…。でもレン兄、私とまーくんが付き合うの反対してるからなぁ』
「あ、そうだったの?レンったら、妹の恋くらい応援してあげればいいのにね」
「まぁ、それがレンですし」
『全く、レン兄には困ってるよ。まあ、とりあえずまーくんのプレゼントは色んな人に聞いてみるよ』
「ええ、そうするといいでしょう」
「マサへのプレゼント選びがんばってね!」
『うん!それじゃ二人ともじゃーねー!』
誕生日まであと7日!