雨の日の続き
俺の大好きな彼女―みょーじなまえが着替え始めて数分がたった。
俺はいまだかつてない心拍数の上昇に戸惑っていたりする。
(今リビングで、みょーじっちが…着替え、て……)
少しそう考えるだけで、ぼぼぼぼっと顔から火が出たように熱くなる。やばい、どーしよう。心臓の音がなかなか止まらず、ドッドッと鳴り響く中、コンコンというノック音が聞こえた。
「黄瀬くーん…着替えたよ?」
「あ、あぁ、分かったッス!」
いまだ鳴り止まない心臓の音をごまかしながら、俺は部屋から出る。すると、俺前でとんでもない光景が広がっていた。
「ちょ、ちょっとブカブカなんだよね……」
そこには、袖が余るほどぶかぶかのTシャツを着て、若干上目遣いでこちらを見るみょーじっちがいた。気のせいか、ほのかに頬が染まっている。
「そ、それは反則ッスよ、みょーじっち……」
「え、な、なにが?!」
これは所謂、彼シャツというやつッスよね…。こんなに破壊力があるとは知らなかったッス……。
彼シャツ