「あいちゃんあいちゃん!もうすぐ春だよー!」

「……うるさいよ、なまえ。もう少し静かに出来ないの?」

「えー、だってだって!来月は4月!私たちもついにマスターコースの教官だよっ」

「そんなことどうでもいいよ。大体、なまえだけでも面倒なのに、これ以上面倒事増えるなんて最悪」

「ちょっ、それどういう意味!」

そのまんまの意味だけど?、と相変わらずしれっと毒を吐くあいちゃん。あいちゃんはやっぱり酷い。イジワルだ。でもね。

「あいちゃんあいちゃん」

「何?」

「後輩って、どんな子だと思う?」

「知らないよ、そんなこと」

こんなくだらない話題でもちゃんと返事してくれるあいちゃんは優しいと思う。うざいくらいに私が話しかけても、ちゃんと返答してくれる。そんな優しいあいちゃんが私は好きなんだ。だから、伝えるの。

「ね、あいちゃん」

「……今度はなに?」

「誕生日おめでとう」

私がそう言うとあいちゃんは目をパチクリさせて驚いていた。「覚えてたんだ、」と小さく呟くあいちゃんに当然でしょ、とドヤ顔で返答すると微妙な目で見られた。あいちゃんひどい。

「あいちゃん」

「なに?」

「私、いつも毒舌だけど、優しいあいちゃんが大好きだよ。生まれてきてくれて、ありがとう」

今の気持ちを伝えて、精一杯微笑むとあいちゃんは「………明日は雪かな」とそっぽを向いた。言い方はひどいけど、ほんのり染まった頬が見えて、私はまた笑った。


もうすぐ、桜の季節がやって来る。

チェリーピンクの頬

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Pinky promise,pinky promise様に提出

3月といえばあいちゃん!の、誕生日!
小悪魔(?)なあいちゃんが好きだ―――っ!
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