「翔くん、お待たせしまし、た……?」
翔くんとパートナーの私は、今日も練習しようと思い予約していたレコーディングルームを訪れた。……は、いいんだけど。
「寝てる………?」
ソファで瞳を閉じて寝息を立てていた。うーん……練習したいけど、起こしちゃまずいかな。じーっとみつめてると睫毛長いなぁ、とかやっぱり整った顔をしているなあ、とか。色々考えてしまう。ああ、やっぱり私、
「好き、だなあ………」
翔くんのこと。と思った瞬間、不意にぎゅ、と腕を掴まれた。
「つーかまえた」
「うぇっ、しょう、くん?!」
驚いて声が裏返ってしまう。え、起きてたの?ちょっと待って、もしかして………
「今の、聞いてた……?」
「おう。そりゃー、バッチリと」
翔くんが行った台詞を脳内で理解した瞬間、ぼぼぼっ、と顔から火が出たんじゃないか、と思うくらい熱くなった。き、聞かれたの……?ほんとに……!?
「えと、その、好きっていうのは、あの、」
なんとか言い訳しようと思って、目を伏せながら言葉を必死に紡ぐ。すると、そっと唇に柔らかい熱が触れる。え、と少し目線をあげるとすぐそこに翔くんの顔。
「俺は、こーいう意味で好きなんだけど。お前は、違うの?」
ぱちくり、と目を瞬かせて、直後何をされたかを理解し、熱かった頬がさらに熱を持つ。
どうなんだ?と首をかしげる翔くんに、私は小さく「私も同じ意味です、」と伝えることしかできなかった。
Burning shot!------------
企画「
Words」に参加させていただきました。
かっこいー翔ちゃんが書きたかったんだけど……なんだこれ…………