ぎゅー
「あの…なまえ?」
「んー?」
ぎゅー
「なんで僕のこと抱きついてくるの?」
「だってあーちゃん、あったかいんだもん」
「だからって、そんな簡単に男に抱きつかないの」
「うー……でも、抱きついてるのあーちゃんとるーちゃんくらいだもん」
「あのねえ………」
「それにあーちゃん、抱き心地いいし」
「……はあ、もういいよ」
「えへへー、ありがと、あーちゃん」
「はいはい」
(え、なんでなまえ、梓に抱きついてんの!? 俺も抱きつきたい!つーか俺にもも抱きついて!)
(あ、つばちゃん)
(なまえ、椿の言うことは無視していいからね)
(梓、ひどくね!?)