だむだむ しゅぱっ
「ふう………」
「すばちゃん、ないっしゅー」
「ああ……って、なまえねえ!?いつの間に!?」
「私、最初から、いたけど」
「ま、まじか……」
「うん、まじ。そんなことより、続き、やってよ」
「え?」
「絵の、参考にするから」
「あ、ああ、わかった」
すばちゃんが返事をするとまたドリブルしてシュートをした。しゅぱっ、と音とともに綺麗に入る。
「おおー、ないっしゅー」
「いや、まだまだだ……」
「…?」
何がまだまだ、なんだろう。私には綺麗に入ったように見えたのに。何かがだめなのかなあ。
「……すばちゃん、かがんで」
「?」
かがんだすばちゃんの頭を撫でた。なでなで。
「あんまり、無理、しないでね」
「……お、う」
すばちゃんの顔は、何故か真っ赤だった。