基山家の妹ちゃん

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※ヒロトがシスコン




ヒロトside

今僕のテンションは高い。
何故かって?それは僕の大切な大切ななまえに「お、お兄ちゃん、わたし、相談があるの……」っていわれたからさ。
もう仕事そっちのけで相談に乗ってあげようと来たからね。
緑川に怒られるのも、あの可愛いなまえの力になれるなら苦じゃない!

「あ、お兄ちゃん……!」

「なまえ、ごめん、待った?」


スタバで待ち合わせしてたら先になまえが居た。今日も可愛いなぁ。
ところで相談って何?って聞いたら真っ赤な顔をしたなまえ。
どうしよう、可愛すぎるんだけど。イナッターで「僕のなまえが可愛すぎて辛い」って呟きたくなるくらい可愛いんだけど。
でも呟くときっと緑川が此処に来そうだから我慢しておく。

「あ、あのね、お兄ちゃん……」

「うん、なあに?」

「あ、あの…………さ、サッカー部、に、ね?すす、好きな、人が、出来て……」

ガタリと僕は立ちあがった。
店員があの、お客様?と声をかけるが一万円渡して釣りはいらないよ、と言って颯爽とスタバを去る。
目指す場所?
決まってるじゃないか。




僕のなまえをたぶらかしたヤツを探しに行くんだよ!!







「失礼するよ!」

ウィーンと開かれた先にはサッカー棟のミーティングルームと思われる場所。
ココにヤツがいるのか…!

「(げ!なんでヒロトさんが此処に……!?)」

「おー、ヒロトじゃないか!久しぶりだな!」

「久しぶりだね、円堂くん。でも今は再会を喜んでる暇はないんだ」

「?何か用でもあるのか??」

不思議そうに円堂くんは首をかしげた。
僕はすぅ…と息を吸い、言い放った。


「僕のなまえをはべらかしたヤツが此処にいるらしいんだけど………速やかに僕の前に来てくれないかな?」




なまえside


やばいやばいやばいやばい、どうしようどうしようどうしよう!
今私は猛ダッシュしています。
理由は、お兄ちゃん。
恋の相談をしようと思ったら速効でスタバを去った。
もしかして、また暴走してるの!?と思い、急いでサッカー棟に向かっているのだ。


バンッ、とサッカー棟の扉を開けるとみんなの視線がこちらへ向かう。
そして、私と同じ赤い髪の――お兄ちゃんを、発見した。


「お兄ちゃん!なにしてんの!!」

「なまえ!大丈夫、なまえをはべらかしたヤツはどんな手を使ってでも探し出して見せるから――……」


ふふふ、と笑うお兄ちゃん。恐い。
でも止めないと、サッカー部のみんなに迷惑かけちゃう!

「そんなことしなくていいから!ていうかはべらかされてないよ!」

「嘘だ!10年前まで『わたし、おにいちゃんと結婚するー』って言っていたなまえが恋なんてするわけないよ!」

「いつの話をしてんのよ!お兄ちゃんの馬鹿!嫌いになるからね!!」


ピタリ、とお兄ちゃんの動きが止まる。
最後の一言がきいたのだろうか。
でも止まってよかった、とほっとした。


「えっと、サッカー部のみんな、迷惑掛けてすみません。練習どうぞはじめてください……!」


一言そう言って、ぺこりとお辞儀した。




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よくわかんなくなった。



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