02:09 嶺二と唇
※R-15かもです
「あーもうなんかなあ、」
「あれれ、どしたのー?」
楽屋でぐったりとしているとれいちゃんが私の顔を覗き込む。
「いやー、ちょっとね……。なんか最近、口が寂しいんだよ……」
「口が寂しい?」
「んー…。なんというか、何か常に口に何かいれたくなっちゃうんだよ。飴とかチョコレートとかね」
こんなことしてたら、太っちゃうなあ。とため息をつく。
ふうん、と生返事をして私の顔をじっと見つめるれいちゃん。瞬間、ぴこん、と何か閃いたかのように、れいちゃんはにやりと笑った。なんか、嫌な予感が。
「れいちゃん、なんか変なこと、」
企んでない?
そう聞こうとした。でも何故か言えなくて。唇には淡いぬくもり。
「……ん、んっ」
「……ん、はっ………」
なかなか離れない唇。離さなきゃ、でも離れたくない。矛盾した思いが脳を駆け巡る。
そんなことを考えているうちに口内へと侵入する舌。絡み合い、嫌でもいやらしい音がたつ。
頭が熱でぼぅっとしてきた頃、ようやく唇が離れた。
「……ごちそーさまっ☆」
「何がご馳走様、よ……てか、なんで急にこんなこと、」
「えぇ〜、だって、唇、さみしーんでしょ?」
にやりと悪戯っぽく笑うれいちゃん。私はばかじゃないの、と心の中で呟いてため息をついた。
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ssでも短編でもない気がしますが、とりあえずここに投下_(:3」∠)_