short | ナノ


「あ、肉まん食べてこうよー」「いいね、天馬にさんせーい」「ぼ、僕も!」「私もー」「ちょ、俺は反対だけど。ねぇ剣城君?」もう帰りも遅いし、と剣城君の方を向いて尋ねると、しばらく剣城君は考える仕草をする。「別にいいんじゃないか」「ちょっと、おい!」俺の味方いないのかよ。コンビニの方へと向かっていくみんなを必死で追いかけて、やっと追い付いたのは店内だった。久々に誰かと帰った帰り道は今まで体験した事のないくらい騒がしくて、でも楽しくて。この時間がずっと続けばいいのにと心の中で願った。

男女!

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