short | ナノ


「倉間」「なんだよ」後ろから歩み寄って話しかけても倉間の視線は俺の方を向く事はない。「なに10番見てんの、それ剣城っしょ」「知ってる、シュート見てるだけ」嘘吐くの下手だね、とからかうと倉間の視線は俺に向けられて、やっとその目から10という数字がなくなった。「倉間は10番だったら誰でもいい?」「は?なに言って」「俺も10番になりたい」「...浜野?」「俺の事好きって言って」沈黙の後に告げられた好きは俺に向けられたものではなかった。

どうしたらいい?

back