※ちょっと危ないかも
一応背後注意
教室を飛び出したはいいが行くところもない。適当に屋上に行き、備え付けてあるベンチへと座る。座るというか寝転がる。額へ手の甲をあて日を遮る。
ふざけるな。何を言い出すかと思えば。からかいやがって。あぁ苛つく。殴りたいが教室には戻りたくない。ああ苛つく。
「…死ね」
思わず呟く。しばらくここにいよう。しばらくしたら臨也も帰るだろう。目を瞑りじっとしていると眠気が襲う。めんどくさいのでそのまま眠りについた。
臨也が静雄を探しに教室を出る。臨也の行く場所は屋上。彼なら大体そこにいる。階段を上り屋上の扉を開けるとやっぱり彼がそこにいた。ベンチを占領して寝転がっている。
「シーズちゃーん」
………呼び掛けてもなんの返事もない。
いつもなら呼んだだけで死ねだの消えろだの黙れだの言われるのに。近付くと小さく呼吸をする音が聞こえる。少し揺すってもなんの反応もない。額に乗っかっていた手が落ちる。
「……寝てるのか」
瞼は閉じられていた。聞こえた呼吸は寝息。いつも睨み付け穏やかな顔など見せない静雄が気持ち良さそうに寝ていた。
「………へぇ…」
頬に手を滑らせ唇をなぞる。くすぐったいのか小さく口が開く。
「………好きだよ」
唇を重ねる。開いた口から舌を入れゆっくり口腔を犯していく。
「ん…う…ぅ…っ…はっ……ふっ…」
息が出来ないのか苦しそうに声をあげる。それでも彼の低い声は確かに甘さを含んでいる。瞼が段々と開かれる。
「…はぁっ…んっ…んぅ…っ…!」
息が出来ず苦しさに涙を流す。眉を寄せ薄く目を開ける静雄はすごくエロいと思う。
肩を捕まれ退けようとするがキスを深くするとすぐに力が抜ける。静雄の飲みきれない唾液が端から溢れた。
唇を離すと咳き込んで息を整える。
「…消えろ」
「第一声がそれ?」
さっきの返事、聞きたいんだけどなぁ。
そう言ってやれば知らねぇと赤くなった顔で言う。
「知らなくないだろう?俺は君にこうしてキスするほど君が好きなんだけど」
「……俺は…まぁ…嫌い、でもない。あれだ、えー…っと、臨也の、手…とか…、声、…とか」
恥ずかしくないように言葉を選んだつもりだったのに余計に恥ずかしい気がする。余計なこと言わずに死ねと言えばよかったなぁ。後悔してももう遅い。
「それはどうも。存外嫌われてないみたいだ」
「す、好きなわけじゃないからな!」
「ふーん、素直じゃないねぇ」
ま、いいけど。
すっ、と頬の手を離す。ちょっと寂しい。気がした。
「いい返事待ってるよ」
耳元で囁きそのまま唇に軽くキスを落とす。じゃあねーと帰っていく臨也を赤い顔で睨み付け、いなくなったところで力を抜く。
これから喧嘩したりするのにいちいち返事聞かれるんじゃ困るな。さっさと言おう。…明日。返事なんて決まっていたけど。
教室に戻ると何故か集計は終えてあった。
だめだちょっと長いの書くのにも手こずる始末
最初の方と雰囲気少し変わってないかこれ
2011/02/17