天然だよね?(天マサ) | ナノ



「おつかれー」


部室の中で次々にそういって出て行く先輩達。段々と少しずつ人数も減り狩屋と二人きりだ。


「狩屋ー、今日!今から!暇?」

「なにその誘い方。断りにくい…」

「えっ?断ってもいいよ?」


とか言いながら目をキラキラさせて絶対断るな的な眼差しで見つめた。狩屋も観念したらしくはいはい。今日だけね。と文句を言いながらあとをついて来た。


「で、どこいくわけ?」

「んーきめてない」

「は?それで俺を誘ったの?」

「うん」


バカ正直に頭を縦に振るて大きな溜め息をつかれた。呆れてるような顔をしているけど気にしない。


「じゃあ、喋ろ!公園で!」

「はいはい。わかりましたよ」


二人てトコトコ肩を合わせて歩く。暗くて影は映ってはいないがきっと影は一つのような気がして嬉しかった。


「その笑顔なに?」

「嬉しい!狩屋と二人だもん」

「なっななななな…」

「えっなに?」


狩屋は顔を真っ赤に染めて俯いてしまった。顔を覗き込むと手のひらで顔を押し戻された。


「ジロジロみるな!」

「なんでなんで?」

「なんでも!」


そんなこんなで漸く公園についた。一息してブランコに座った。キコキコ音を立てながらブランコをやり始める。すると小さくポツリと呟いた。


「天馬って、天然?」

「ん?天然?違うよ〜」

否定しているけど満更でもないなと心の中で突っ込んだ。

「いきなりだけど狩屋彼女いる?」

「は?いないけど…なんで?」

「なんで?ってなんでも!」

「答えになってねー…」


また呆れた顔をされた。理由なんてない。わかんない。ただ狩屋に彼女がいたら嫌だなってただそれだけ。


「理由かわかんないけど、狩屋に彼女がいたら嫌!」

「あのー、自分で何言ってるか分かってます?」

「うん」

「ははは。そうですか…」

「うん。狩屋が好き!」


そう言うとまた顔を真っ赤にして俯いてしまった。それにブツブツ文句言っている。

「狩屋?」

「ななななななっなに!?」

「答え!教えてよ」

「なんの…?」

「告白の!」


口をモゴモゴさせて黙り込んでしまった。狩屋はまたブツブツ文句をあれこれ言いながら一つだけ大きな声で言った。俺も!なんだか嬉しくなってブランコから飛び降りてギュッと狩屋を抱き締めた。だいすきって耳元で囁いてみた。


「…俺も」


そう返ってきた。


end



______________


甘いっすね!
はあ。読み返して駄文…


最後まで呼んで頂いて本当に
ありがとうございます!


2012.02.09


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