不鬼→言うこと聞かないと酷いことしちゃうよ?(R-18) | ナノ




狭い部屋の中。至近距離で視線と視線がぶつかり合う。睨み合っているのか見つめ合っているのかわからない。そこから一歩も動かない。いや、動けないのだ。


「ふど…う!離せ。コレはずせ…」


コレと言うのは手錠だ。ガチャガチャ音を立てて外そうと頑張るが、無理に決まってる。本物の手錠をしているからだ。その姿を見て微笑みが止まらない。


「でもよ、わるいの鬼道クンじゃん?俺の言う通りにしてたらよかったにな」

「嫌だ…。断固拒否だ!」

「んなこと言えるのもあとちょっとのあいだだけだぜ?」


不適な笑みを浮かべている不動が怖かった。これからどうなるのか、手錠を外してくれるのか。いや、帰してくれるかもわからない。サーッと血の気が引けていく。


「なあ?鬼道クン」


ぐいっと顎を持ち上げ軽くキスをした。するとがりっと鬼道に舌を噛まれた。クスクス笑いながら顔を近づけて今度は威嚇するようにわざと噛みつくような深いキスをして舌を噛ませないようにした。


「鬼道クン、いてーぢゃねえか」

「貴様がキ…ききスなんてするからだろう…」


緊迫した雰囲気の中どちらも言葉を発さない。顔をのぞき込むと真っ青な顔をしていた。そんな鬼道クンを優しく抱き締める。驚いて声が裏返っている。


「な…なんだ?」

「あんな、鬼道クンが俺の言うこと聞けば酷いことしねえから」

「何度も言わせるな!嫌だと言っているだろ!」


そんな憎たらしい言葉に笑った。鬼道クンらしい答え。素直に従うとは思わなかったからその答えでよかったのかもしれない…なんて思った。


「じゃなにされてもいいんだな、鬼道クンってドMじゃね?」

「…ちがう!そうゆうことじゃ…」


言いかけてベッドに押し倒された。一枚一枚服を引き剥がす。どんどん露わになる鬼道クンの身体。思わずニヤニヤしてしまう。きれいな身体をまじまじみる。この綺麗なキャンバスをむちゃくちゃにしたいと思ってしまった。


「鬼道クン、こんな格好して俺を誘ってんのか?」

「な…っふざけるな!」


自分がしたことなのにわざとらしく言って怒らせて見た。怒る姿もいいなんて思う自分は変だってことはわかっている。考えが幼い自分を嘲笑って鬼道クンに軽くキスをしながらバイブを取り出してわざと鬼道クンに見せつけてみた。ビックリして大袈裟なくらい目が大きくなっている。


「鬼道クン?どうした?やばいもん見たような顔してさあ」


そう言うと鬼道クンは身体を触らせないように縮こませて、身体を隠している。その格好は逆にエロくて、理性が我慢しきれなくなってきて、鬼道クンに覆い被さった。


「やややっめろ…!」

「やめねえよ、鬼道クン好きだ…」

「俺は…嫌い…っだ!」


フッと鼻で笑い、無言で身体を弄り始めた。身体を捩って嫌がっても止めない。別に洟から嫌われているのにこれ以上ご機嫌とりをする必要もない筈だ。


「やめっ、ろ…だっめだ」


そんな言葉は無視して徐々に徐々に下の方に手をもっていく。求めていた場所に到達した。まじまじ見るとヒクヒクしていてまるでソコに挿入してと言っているように見えた。グチュと音を立て指を後孔に突っ込んだ。喘ぎ声と息の音がエロくて頭がおかしくなりそうだ。


「やあっあっやめろおっふっどお」

「んなエロ声だしてなに言ってんだよ、本当はいいんじゃねえの?」


大分慣れてきた鬼道クンの後孔に自分と同じくらい?いやそれより大きなバイブを当ててみた。ヒヤリと冷たい感覚がして、四つん這いの状態の鬼道クンが後ろを思い切り振り返る。後孔に当てられているものを見て驚愕している。


「やめっいやだ、そんな大きなの入る訳な…い」

「じゃあ俺のならいいってわけ?」

「よくない!でもそれは…」

「どっちがいいか決めろよ」


そう言ってから何分か無言で鬼道クンの答えを待った。急かしたい気分もあっただがそんなことしたら怒りそうだったので止めた。そんなことを考えていたら10分も経っていた。そろそろイライラしてきた。それが伝わったのかぽそりと小さい声で呟いた。


「ふ…どう」

「俺のがいいの?」

「違う!勘違いするな!」

「ならこっちがいいんじゃね?」


わざとらしくバイブを鬼道クンの目の前に突き出して反応をみる。俺のがいいっ言うまで決めてやらない。そう考えていた。きっと鬼道クンにも伝わっただろう。


「ふどう…のがいい…っ」


屈辱で歪む鬼道クンの顔が可愛すぎてびっくりした。ずっとその顔をみていたいが鬼道クンの望みを叶えなくてはならないので、また鬼道クンを四つん這いにさせた。後孔に指を突っ込み内側を擦る。ビクンと動いた鬼道クンをみて、ここが好きなんだな。それがわかるとそこを攻めたくなるのは人間の証しだ。


「ここが鬼道クンの好きなとこだろ?」

「はあっやんんっあああだめえっそこやだあっもやだ」


嫌とか言いながら身体を捩って感じているのは確かだ。そろそろいい頃だろうと思い、指を抜く。言うこと聞かないと酷いことしちゃうよ?そう言ったことを思い出してこのまま自分のモノを挿しても酷いことしたことにはならない。ニヤリと笑って太いバイブを後孔に突き刺した。


「ふどっやくそくちがっやああああっいったいやあああっはあんああだっめえ」

「約束?んなの知らねえよ」


太いバイブを出し入れしてさっき妙に感じていたところを突くと、腰を浮かしながら喘いでいる。そんな鬼道クンを見て嘲笑った。






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ああああ、見直して恥ずかしい…


最後まで読んでくださった方
ありがとうございます!!!


2011.12.20



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