拓蘭→世界であなただけのお姫様 | ナノ





部活後の帰り道。俺は霧野と歩いていた。たわいもない話をして笑ってそれだけで充分な筈だったのにいつからこんな関係になったのか。


「んあっああんはああっしんどっお」

「霧野今日はいつもより感度がいいな、もしかしたら目隠しのおかげか?」

「やああっそこいいっんああん」


霧野は目隠しをし何も見えないので興奮してるらしい。最近は普通はセックスをする事がなくなった。何か道具を使い、霧野を犯す。


「ああっもっイっちゃうっああん」


霧野は目隠しプレイをし終わると疲れ果てていてぐっすり眠りに落ちていった。そんな霧野を見て最近は遊ぶこともまともに話すこともしていない。霧野のサラサラな髪の毛をすくい上げそんなことを考えていた。


「霧野…ごめん、俺霧野こと乱暴に扱いすぎていたな」


一人で呟き頭を撫でて、寝息を立てる霧野に優しくキスをした。時間が立って霧野が起きた。


「んんっ?しんどう…」


起きて見ると隣に神童が居なくて不安になった。辺りを見渡しても姿がないのだ。霧野は神童の名前を呼びながら探し、リビングに下りてきた。すると神童がエプロンをつけて料理を作っていた。霧野が後ろにいることに築き振り返りおはようと笑顔で言った。


「しんどう…なにしてるんだ?」

「霧野が起きる前に朝食を作っておきたかったんだか間に合わなかったな」


優しく笑う神童を久々に見た気がした。いきなりどうしたんだろうか、何か悪いものでも食べてしまったのかなど考えていると料理が出来上がり、忽ちいい匂いがしてきた。


「霧野できたぞ、一緒に食べよう」

「ああ、いただきます」


何ヶ月ぶりにこうやって顔を合わせて笑うのだろうか。嬉しくて仕方なかった。霧野の笑うの顔も本当に久々に見た。どうして築かなかったんだろうか。こんなにも霧野が可愛らしいことに…


「霧野はまるでお姫様だな、本当に可愛い」

「神童やめてくれ、可愛くないぞ」


照れながら言う俺のお姫様。もう傷つけたり絶対にしない。ずっとずっと一緒にいて俺だけのお姫様を守っていけたらいいななんてことを思って霧野の口の周りについたご飯粒を取ってあげた。







______________


ほのぼのですね、最後!
意外な展開で終わりました。
書いていて楽しかったです!


最後まで読んでくださった方
ありがとうございました!!


2011.12.04




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -