京天→意地悪しないで! | ナノ
夕焼け空がとても綺麗な今日、やっと部活が終わり帰る準備をしていた。ジャージを制服に着替えて帰る準備が整った。あれ?何かおかしいな。何かがない。でも何がないのか解らない。なんだっけ?と考えていると信助が喋りかけてきた。
「天馬!帰ろうよ!」
「うん…でもなんかおかしくて。何がないのか解らないし」
「解った!天馬鞄ないよ」
「ああ〜!それだそれだ」
謎が解けて喜んでいる場合ではない。何処にあるのか探さなくては。当たりを見渡すと鞄があった。取りに行こうとしたら剣城がひょいっと鞄を取った。
「ああっ、剣城それ俺の!」
「ふっ、知ってる」
「じゃあ返してよ!俺信助と帰らなきゃいけないからさっ」
剣城の眉毛がピクッと上がった。天馬の鞄を持ったまま剣城はスタスタ歩いて部室を出て行ってしまった。
「んー、信助先帰ってていいよ。俺鞄取り返してくるから」
「うん、わかった!じゃあまた明日」
そういって信助に背を向けて走って剣城を追い掛けた。少し走って見てみると剣城が歩いていた。
「剣城〜待ってよ。返して!俺の鞄」
「そう簡単に返したらつまらないだろう」
「なんで?剣城は何がしたいの?」
ふっ、と嘲笑いまるで俺について来いと言わんばかりに歩いていた。はあ、しょうがない。溜め息をついて剣城について行くことにしてみた。
「剣城?どこまでいくの?」
目的の場所についたみたいでピタッと剣城は足を止めた。
「ねえ剣城、返してよ」
「ああ、返してやるよ」
「ありがと!じゃあ鞄ちょーだい」
「だからそんな簡単に返したらつまらないだろ?もう少し楽しまないとな」
「何をしたらいいの?」
「キスされろ」
「んん?何、キス?えーっ」
「なんだ?キスできないのか?」
「わかったよ!キスすれば許してくれるんだよね?絶対だよ」
「わかってる」
剣城は目を閉じて待っていた。良かった、目を閉じてくれて。これなら恥ずかしくない。自分の唇を剣城の唇に近ずけてキスをしようとした。するとわざと目を開いた。ぷちゅっと唇に触れた瞬間剣城と目があった。
「なっなんで目開けるの!」
「なんとなくだ」
そんな会話をしながら来た道をとぼとぼ戻っていく。さっきから疑問に思っていたことを少し照れている剣城に聞いてみた。
「ねえ、剣城って俺のこと好きなの」
「なっ、ななな何言ってる、そそそんなわけないだろ」
「そんなに照れないでよ。俺も剣城好きなんだからさ」
そういって剣城の手を無理矢理取って繋いだ。
「これからは意地悪しないでなんでも俺に言ってよね。剣城に嫉妬させないようにがんばるから」
「きずいてたのか…」
「うん、何だってわかるよ」
寄り添って歩いていた二人の影が一つになってなんだか嬉しくなった。
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ほのぼのですね!結局天馬に
好きなことバレてるてきなw
けどなんかキャラ掴めてない
ような…気にしないで下さい
もっといろいろ頑張ります!
最後まで読んでくださった方
ありがとうございました!!
2011.12.04